重症コロナ肺炎

 最悪の事態ばかり並べ立てる主治医

“ 再送管、気管切開、低酸素脳症って…? ”

 彼の話を真に受ければ、最悪寝たきりの廃人同然で話すことも歩くことも『思考』することも不可能になる。何もそこまでして無理やり生きていたくない、と再送管は拒否した。すぐにまたICUに移って処置を開始した方がいい、というがもちろん拒否だ。細君はさめざめと涙するばかりだが、会話ができなくなる気管切開までして生きていくことには同じく反対の意思表示をしてくれた。
 これで決まりだ。
 可能な治療はステロイド・パルス療法。成功しなかった場合はステロイドの副作用で結局助からない、と。
 パルス療法のキーポーイントはインスリンによる血糖コントロールだ。主治医には苦手の領域、とみた。
 結局、血糖コントロールは自分で行うことを条件に治療を開始。今のところ順調で、肺の機能も廃絶することなく回復に向かっている。


 親友もブログで激白しているが、お互いに70を前にして人生の曲がり角に立たされることになった。私の場合は『重症のコロナ肺炎』で肺が破壊され、呼吸機能が激しく低下したが、ギリギリのところでなんとかなりそうである。
  


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