FEEL AGAIN / ARMIN VAN BUUREN

 別ラインの最新作、3枚組


  A STATE OF TRANCE の定番シリーズとはまったく異なるアレンジで聴かせる。1枚のCDに10曲ほど。ギュウギュウ詰めの YEAR MIX とは異なる。そのせいか、おっとぉと驚くほど録音がいい、よく聞こえる。

 意味深のジャケットからもなんとなく感じられるのだが、暗い曲、物悲しい曲、考えさせられる歌詞の曲がとりあえず続く。アーミンはアルバムを一つの交響曲のように構成しているふしがあって、うねるようなドラマ性を醸成してくる。

 48歳の彼の一つの節目か。


 デジカメの性能が画素数だけでは決まらないように、CDと他のデバイスの比較も再生音で評価するしかなさそう。

 CDの再生音はプレーヤーの性能に依存するウェイトがやはり大きいな、と思わせる。YMAHAで統一したのはもちろんデザインの完成度の高さとテイストに惚れ込んでのことだが、世界的ブランドが内包するメーカーとしてのプライド、矜持に期待してのことだった。揺るぎない自信、これがモノとしての存在感を裏打ちしてくる。そんな自信に満ちたサウンドが安らぎをもたらしてくれる。プロのサウンドコントロールにほっとさせられる。


 愛飲していたブッシュミルズも2000円台と20000円台の差は飲み比べた時にじんわり実感できるのだが、我が家のエントリークラスのYAMAHAと現在トップエンドのS3000の違いもそんな差異として現れる。



 ハイレゾのハイエンドモデルのサウンドを聴かないうちは公平な比較はできそうにないが、ここで感じられるような、差異が露わになるのだろう。恐ろしい、キリがない……

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