強烈なシンセサイザーのエナジー
手元に置いて
プリアンプで、ここまで変わるか……
まるでレーザービームが飛んでくるようなシンセサイザーの直線的に上昇する強烈な浸透力、大音量に拡大しても荒れない。ホーン+コンプレッション・ドライバーみたいだ。というか、D130はここまで鳴るのか、とJBLの往年の銘ユニットの実力に呆れるばかり。
手元に置いて眺め、手に触れてわかる質感、操作フィーリング。外してはいけないお約束はしっかり守られている。
わかりやすいのは、ウィスキーに例えての話か──たとえばブラックニッカと竹鶴の違いとか。
エントリークラスからハイエンドに向かう音のグラデーションは使用される部品の単価、精度、設計、実装技術…… とあらゆる面での違いからもたらされる。
ハイエンドの中には新興宗教の壺のような存在もたくさんある。信者になれば、まあ本人が救われるのであればいいが、知らないうちに洗脳されてしまった結果だとしたら悲しい。
オーディオ界も天才とペテン師は紙一重、表裏一体なんてことも多々あるので恐ろしいのだ。
常識、良識、責任、倫理観、道徳観といった要素が作り手にどれだけあるか、ということが大切ではないか。
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