要は調節

 桃源郷への近道


 このサウンドは音の入り口から出口まで、個人の嗜好によって選別されたパーツの集積の結果だ。音の姿を支配しているのはスピーカー。キャラクターはCDプレーヤーとアンプ、立ち居振る舞い(挙措)はコントロール系、といったところか。

 どれほどの美女でも挙措が荒々しければ、台無し。逆に、挙措が美しければ格別の美女でなくてもはっとさせられる。

 ここで音の挙措を確しているのはelysiaとSPLだ。これがなければYAMAHAの美音も挙措の乱れ、お行儀の悪さによってかき消されてしまうだろう。

 自分にとって、頭からつま先まで、手指のちょっとした動きにまで儚いまでの美しさ、壊れやすく脆い美しさを湛えた危うさが挙措のすべてなのだ。

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