音の入り口は……

 まだまだCD


 やはり、ここはないがしろにできない。かといって、ハイエンドの超弩級に手をのばす勇気はないし……

 現実との折り合いをつけると、国産一体型で50万円が分水嶺だろうか。オーディオの世界に『常識』を持ち込むのは無理があって、自分ではその範囲を逸脱していない、と思っていても iPhone とイヤフォンで音楽を聴いている人からすれば、オーディオが趣味、というだけでいまや『変人』の殿堂入りだ。

 居直るわけではないが、世の中には500万円のCDプレーヤーだってある、1億する車だってある。それに比べたら可愛いもんだ、と。

 あくまでも『遊び』の領域での嗜好品みたいな存在、ストレスの解消、心の避難所である。


 生きていくための現実はメンタルストレスの泥沼だ。オーディオの世界は、たとえシリアスになったとしても『遊び』のカテゴリー内にとどまる。仕事にしない限り。



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