dBXからelysiaへ

 本物そっくりの造花と生花の違い



 久しぶりにelysiaのパラメトリック・イコライザーを復活させた。スピーカーの音に刺激されての交換となった。情緒性にではなく、即物的に特性の向上に刺激されてのことだった。

 アンプとスピーカー・ユニットの間にはスピーカーケーブルしか存在しない、というメリットを活かすためのコントロール。

 一番の違いは、生命感という抽象的な表現になってしまう。響きに香りがあるはずはないのだが、演奏会場の空気の温度、湿度、匂い、といったそれこそ即物的な情報量が単純に増している。密度感、と言ってもいいか。密度の高い凝縮された濃密な透明感が音場に宿る──エントリー・クラスのCDプレーヤーとインテグレートアンプでここまでの表現力を示す事実、考えさせられる。

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