ARMIN IBIZA 2022

 事実は小説より奇なりという言い訳


 久しぶりの大音量で一服ついている。この二ヶ月、あの国家試験前の集中度と密度で執筆作業に専念してきた。向こう1年、継続する予定だ。もちろん本業があるのだが、可能な限りフリータイムを取れる職場に移り寸暇を惜しみiPadに向かっている。

 これまで、あまりにもダラダラと緊張感が欠如した対応で時間を空費してしまった。目まぐるしく変化する現実に追い越され、事実は小説より奇なりだなぁ、また書き直しだ。この繰り返しだったが、これは自分に対する逃げの言い訳に過ぎなかった。ストーリーは現実を追うものではないし、どこまでも虚構なのであるからして時代を先取りすることを競う必要などなかったのだ。

 避けてきた小説のたくさんの新人賞に全て応募するつもりで完結した作品を積み上げていく。史上最高齢受賞を目指してみたい。諦めたところで全てが終わってしまうので頭が回り、手が動く限り書き続けよう。


 観ておいた方がいい映画のためのニアフィールドウォッチング。ついに、目の前にモニターが! ま、いいさね。それにしても、MAGNEPANが空間に蘇生させる音場は、モニターからの視覚情報を生々しくバックアップして気持ち悪いほどの迫真性を盛り上げる。映像にこんな音まで入ってたのか、と……

 銃を構えた2人の敵を瞬時に倒すトムクルーズ。自動拳銃の金属的なメカノイズ、薬莢が飛び出し落下する音、発射された銃弾が人体に着弾、めり込む音。うげっ、と思うのだが、まるで目の前で起こったことのようでその世界に引き込まれてしまう。




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