3番は格別/プレトニョフ、孤独感が滲む響き
2002年モスクワ音楽院大ホールでの録音。この曲はピアニストによって、まるで別物の曲になってしまう、解釈による印象のブレ幅が極端に大きい作品だと感じている。ド派手で華やかなものから極度に内省的な厳しさに包まれたものまで……
プレトニョフの演奏で感じるのは『孤独感』というキーワードだ。人生の暗部の重さが伝わってくる。けしてこれみよがしにではなく、静かな哀切感を伴っているので、ついしんみりしてしまう。地味なアルバムだが名演だと確信する。
コメント
コメントを投稿