退屈と鬱の相互作用

 強烈な転換点が……


 本業をめぐる環境が、予想通りの変化の津波に襲われつつある。超過死亡の激増、計画通りの人口削減が進行中だ。こんなことを言うと軽蔑されるかもしれないが、人の命の重さ、人の存在価値は平等だとは全く思っていない。世の中には『ゴキブリ』みたいな人間がいる、と思っている。死刑制度の撤廃には大反対だ。真面目にコツコツ働いてきた善良な人をペテンにかけてその人生を破壊した輩、無垢な女性をレイプしたクズ、その上残虐な方法で殺した野郎は普通の死刑では物足りないと思っている。ブルシット・ジョブですらまっとうできなかったわがまま軟弱ものもアレで駆除される。それでいい。


 悪平等を排除した公正な社会を構築してほしい。ブランド物で身を固めた生活保護の患者は医療費はタダ。で、医師やナースにはわがまま言い放題。まるで高級ホテルに宿泊しているお客様のようだ。なぜこんな人を治療しなければならないのかと思う。税金の無駄使いだ。さっさとあの世に召されていただきたい、と思う。製薬会社や病院は儲かるかもしれないがこんなシステムは間違いだ。困窮している母子家庭や難病の子供を助けるために貴重な税金を使ってほしい。


 とあるコンビニで、5歳くらいの男の子が泣きながら入ってきた。手に持ったおにぎりを、間違えて買ってしまったので交換して欲しいと必死に訴えている。

 次の瞬間、店に飛び込んできた母親らしき女。鬼の形相で叫んでいる。

「何度言えばわかるんだよ、このバカ! おにぎり買えなんて言ってないだろが、このどあほ!」と頭を叩く。「チキン天むすって言ったろ!!」

 店内にいた客も呆気に取られている。子供を虐待する親は許せないが、いつかこの男の子が、この母親にそれなりの天誅を下すのだろう。

 わたし自身もとんでもないわがままドラ息子で、親が残してくれた財産も浪費し、医師国家試験も2度も落ち、医学部も2回留年した。馬鹿の見本だった。最愛のピアニストを失いどん底に落ちた。そのせいで、出鱈目な生活に堕落し、4回の離婚を繰り返した。そのおかげで今の妻と巡り会えた。結婚して20年、リーマンショックによる修羅場や納得のいかない10年に及ぶ医療訴訟を戦いぬいた。

 わたしも細君も『副腎皮質機能低下症』という内分泌疾患に見舞われ、二人でそのコントロールための薬の使い方を研究中だ。

 そんな折、アレの副反応で同じような状態に陥っている方を救うための治療のヒントを獲得できている。人生色々。人格崩壊しつつあって蘊蓄しか語れない自己中のクズが処分されるのは仕方ないことであり、むしろ遅すぎる政策開始ではなかったか、と思える。


.

コメント