SOUND CONTROL-7/My Audio Life 呑助・笑劇編

 コントロール系だけ現状最高の組合せで    


  深夜、疲労困憊でしかも酔った状態でなんとか、結線を終え(最短距離配線のため変則的な並びになっている)。いきなり往復ピンタを食らったようなサウンドで、おいコラ、真面目に聴きなはれ! と。エントリークラスGEQダブル使用時のシュワシュワした耳に優しい軽い響きは消え失せて、いきなり高密度の本格サウンドで、嬉しいやらしんどいやら。そっかぁ……   聴き手がメンタル的にダウンしている時は密度の薄い軽い響きの方が楽ちんなんだ……

 スピーカーがでかいので、スカスカの軽い音でも十分快適に‘聴ける。高密度の質量の大きな響きには押しつぶされそうになる。負けそう。ちょっと許してチョンマゲ、となる。

 なんだか、ふざけたような話で恐縮だがここ数日、難しい患者さんが続いて参っていた。10代の少女で、アレの強烈な副作用。しかし、なんとしても助ける!

 それにしても、こんなエントリークラスの古いアンプでここまでブリブリ鳴るのは、スピーカーのサイズと能率と最新の設計のおかげかなぁ〜 オーディオがよくわからなくなってくる。

 通電して時間経過とと共にSPLとelysiaのドイツペアは生命感が宿り、艶やかで深い透明感を取り戻してくる。酔ってヘロヘロになった耳にもこの抜けのいい瑞々しく香りたつ響きは識別できる。

  苦味のある皮は慎重に削ぎ落とし、レモンの身の部分をカット。でも圧迫して果汁を絞ったりしない。そこにストレートのジンを注いでそっといただく。


 通電1時間経過。弾力もある澄んだ響きで、もう天国。

 で、アンプはちょとしたキワモノを使おうかなぁと思い始めている。昔のカウンターポイントみたいに、いつぶっ飛ぶかわからないハラハラドキドキのスリルをねぇ




 音楽をただいい音で聴きたいというんじゃつまらんじゃないか。癒しなんか求めたくない。命懸けの冒険は嫌だが、疲れ切って帰宅してから『おもてなし』のふやけたサウンドなんていらない。

 疲れた体で、6速マニュアルのスパルタンな車を駆って帰宅し、そこでまだいつぶっ飛ぶかわからないアンプで音楽を聴きながら、果てしない文献の山と戦い、文章を絞り出すというサディスティックな時間と向き合う。




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