JBL4343

冷たく突き放してくる



  最近のARMIN、“2017” と “2021” が好きだ。

 この、媚びず冷たく突き放してくるサウンドは初期型 JBL4343 の強烈な個性か。このシステムを “天敵” のように嫌う人の気持ちもよ〜く理解できる。
 スーパー・モデル風のインテリで、まあ平均的な男子ではとても釣り合わない孤高の女性みたいだ。お馬鹿なふりをして可愛く、優しく付き合ってくれたりはしない。そんなサーヴィス精神は皆無。氷の絶壁───だからいいのだろう。幸いにして、彼女は生身の人間ではない。あくまでもマシーンであってヒューマノイドですらない。だから、鳴ってくれる。こちらの使いこなしのレベルに応じた音で。時折、ふっと笑みを浮かべてくれるように錯覚する至福の瞬間がめぐってくる。聴き手の魂をえぐるように、心の闇の底を打ってくるような乱れを垣間見せる───魔性の美女だ。こういうのと暮らしていると、長生きはできそうにない。




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