JBL 4343

 本日の〆


 納得のいく再生ができなかった過去の43シリーズ。あの4343が、こういう音でこのアルバムを再生している。隔世の感、とはこのことだろうか。
 2405、2420、2307、2308の組合せがもたらす魔物に取り憑かれた世界。


 JBLの黄金時代、プロ用ユニット&ホーン+音響レンズの、ディープな意味が今なら理解できそうだ。音響レンズはやはり必須なのだ。
 4343を、2308なしで使用しているケースが多々見受けられたが、その方が音がいいと言うのはとんでもない誤解であって、レンズ込みでのサウンドコントロールができていないにすぎない。だいいち、2308なしで4343を使うなんて、アーノルド・ウォルフに石を投げるような行為だ。せっかくのこのデザインが、このはりつめた雰囲気が一気に崩れてしまう。
 ミッドバスの2121も他のユニットやオリジナルではないコーンでの張り替えはありえない。デザインの絶対バランスが崩壊してしまう。センターキャップが逆ドームタイプのコンケーブ型。これは絶対だ。L26も、もし普通のドーム型センターキャップを持ったウーファーだったら、この雰囲気は出なかったろう。


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