ARMIN & 4343

 3.0W で大音量


 もうこれで、凄い大音量。ピークで3Wくらい。憧れの300Bを使った真空管アンプでも十分ドライブできる。McIntosh MC302 は300W×2のアンプだ。3Wしか使わないなら無駄じゃないか、もっと出力の小さいアンプで十分じゃない? 300Bシングルの球の方がもっと高域が綺麗になるのでは? そんな悪魔の囁きはこれまで何度も聞いてきた。実際、そんな声を聞いて300Bシングルで4355の中高域を鳴らしたこともあった。パッシブの外付けネットワークを自作し、4Wayマルチアンプ化した。結果は、悲惨だった。

 重要なのは、そんなことではない。全体をまとめる技術がこちらになかっただけの話だ。で、4343は、300Wのハイパワーアンプの、3Wしか使わない状態で、素晴らしく繊細精緻でクリアなサウンドを聴かせている。分厚く、濃密な色彩感。300Bシングルが最善というわけでもない。このサウンドは300Wというパワーではなく、McIntoshのテイストに依存した結果なのだ。ここはブランドの個性、力を素直に認めるしかない。この繊細感は、パワーの数字とは別のところからやってくる。








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