追い込み

 間に合わないか……


 欲張った、壮大な3部作の〈1部〉が完成目前まできた。人類の歴史と世界の統治機構をテーマにしているので、核心部分が闇に包まれたまま書き進めることには限界があった。やっと、自分なりに腑に落ちる世界の構造が見えたので一気にゴールに向かう推進力が高まった。世界には支配層(スポンサー/金主/奥の院)と彼らの資産を預かり運用する銀行家(金貸し)がいる。我々末端の庶民の想像を絶する世界だが、問題は金貸しグループが暴走したことに端を発して、収拾のつかない経済クラッシュと地球環境破壊が進行した、という点だろう。焦ったのは金主(奥の院)たちだ。このままではとんでもないことになる、というわけで遅まきながら、起死回生の逆転満塁ホームランを気してコロナ禍を演出した。人口削減と経済縮小である。シュリンクさせて難を逃れる、という戦略だ。地球劇場では出演者たちが自分に割り振られた役を懸命に演じている。金主と金貸しの壮絶な戦いすら展開、銀行、金融システムが破壊リセットされる。その秒読みがスタートしている。世界の大転換にわが3部作は間に合わないかもしれない……

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