強烈

 久しぶりに聴いた Fleuve


 冒頭のパーカッションの録音は、最強のオーディオチェック・トラック。特に、ツイーター、中域ユニットの性能が一発で露わになるという恐ろしい録音だ。というわけで、音が出て30秒ほどで、高域ドライバーをバトンタッチした。記憶に残っているこの音との差異があまりにも大きかったからだ。


 テイストがどうの、という違いではなく絶対的な物理性能の差異が大きすぎた。1974年発売のヴィンテージ・ユニットと現代の新しい設計、素材を使った、しかも強力なアルニコ磁気回路を持ったFOSTEX の記念碑的なトップモデルとの比較。このソースでは、太刀打ちできない。ポルシェ・ターボとホンダS660くらいの差がついてしまう。

 JBL SRX-835 をダブルで使うと決めたので、もう高域はこのユニットしかエネルギーバランス、クォリティバランス的にマッチングが取れそうにない。

 誤解を避けるために付言すれば、フルレンジのD130などとの組合せではヴィンテージ同志で077や2405の方が自然に溶け合ってくれるはずだ。FOSTEXでは高域が浮いてしまうだろう。我が家でもApolloと組合せて聴いてみたいとも思わなかった。そう、試してみる気も起きなかった。お気に入りのコンパクトシステムにはリボンツイーターがベストマッチング。要は組合せの相性の問題だろう。



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