ヴァーチカル・ツイン計画(2)
自己ベストの壁
結局、このサウンドが忘れられなかった。このサイズ、振動板面積、高さが決定的だった。京都御所の近くにあったこの部屋で鳴っていたサウンドが、コントロールに未熟さを残していたものの、シアターアレイ・システムの表現力に助けられ、繊細・緻密にして圧巻のど迫力サウンドを達成できていた。家庭用システムでこれに接近できたのがマグネパンだった。
なんと言ってもサイズと高さだ。JBLシアターアレイシステムのトップモデルに負けないサイズを誇るこのシンプルで美しいマグネパン、パワーアンプにかかる負荷は強烈だった。あくまでも上品で自己主張しないサウンドを押し出して追い込むのが正解だった。
ここから、さらにガツンとくるエネルギー感とディープな音場、透明感を求めると結局、JBLの高能率システムに回帰せざるを得なくなる。
シアター・アレイでは高域ユニットが上方に偏位しすぎてしまうので注意が必要だった。
SRX835を縦に重ねてヴァーチカル・ツイン、ラインアレイシステムとすることでかつて京都で達成できたサウンドを超える可能性が出てくる。しかも、センターに中高域ユニットを集めることができるので定位感上のメリットも大きい。やるしかないか。
。。。。
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