STAND ON

 グッとモニター的に


 JBLアポロを重量物用の作業台をスタンドに流用してホーンを耳の高さまで上げた。我が家の使用法ではキャスター付きが必須の条件。

 ニアフィールドで聴く名器、濃厚なのにクール。研ぎ澄まされてテンションの高い求心的なサウンドだ。


 JBLサウンドのこれが典型、基本かなと思う。しかし、どう聴いても60年前のスピーカーシステムとは思えない。
 この時代の、一つの頂点を極めた記念碑的な存在でこの深い重厚な艶の乗った響きを聴いていると、20代後半から50代後半までJBL三昧だった自分にとって、亡くなった父やオーディオの師匠、大先輩たちと向き合っているような気持になってくる。


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