新発見

 リビングのブレーカーを落とした結果……


 なんと、我がシステムのCDプレーヤー、アンプはスタンバイモードになっているにもかかわらず、電源をオンにしてからの立ち上がりがスローだということに気づかされることになった。最初の30分はまったくダメ。もやっとしてガサガサしている。

 1時間でやっとまともな音になり1時間半を超えたところから突然覚醒したような緻密な美音に変貌する。そうか……    この音が基準になっていたことで、立ち上がりの濁りが際立つことになったわけだ。いやはや恐ろしい……

 かつて、ステレオサウンド誌の視聴室が六本木の鳥勝ビルにあった頃、井上卓也先生と面白い実験をしたことがあった。深夜、東京タワーからの放送電波がゼロに近いところまで落ちる瞬間の音の変化をJBL 4344で確認したのだ。強電界エリアの難しさを改めて思い知らされた瞬間だった。さて、そこからまた別の実験が。

 冷え切ったシステムにつなぎかえ音出し。時間と共に音がどう変わるか、音場がどう変化するかを観察させられた。そして、早朝のテレビ放送開始で、愕然とする音の劣化が……    眠くて死にそうだったが、頭から水を浴びたような驚きだった。懐かしい思い出だ。

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