重低音域の大切さ
中高域の美しさがさらに
クリアな重低音…… ふやけず、ソリッドに引き締まった透明感のあるブーミングは中高域の鮮度、純度をさらに際立ててくれる。ボトムエンドがもやもやしていたのでは始まらない、ということだろう。
このアルバムをスタジオモニターレベルの大音量で聴いても、全く崩壊の予兆すら感じさせないタイトなクリアネスを堅持してくれる。歪まない、混濁しない、顕微鏡で検聴するような厳しい聴き方にも耐えてボロを出さない。嬉しい限りだ。もう、これでいいかな…… これ以上、何を望む?
トゥーツ・シールマンスが目の前で思いきりハーモニカを吹き上げ、その後ろにリアルサイズのコンサートグランドが横たわり…… と、そこまで音量を上げてもビビらない。揺らぎない透明感。
ニアフィールド・リスニングは諸刃の剣だ。S/N、歪、物性音といった要素のコントロールを誤れば聴くに耐えない世界に堕す。
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