Apolloで聴くTrance
離れて聴いて丁度いい
ブルーユニット搭載の、ミントコンディションのJBL Apollo は世界中探してももう見つからないのではないか、というレアな存在。(Apollo はヴァリエーションの幅が広く、エンクロージャー、ビルトインネットワーク、ユニットが色々選べた。目の前にあるヴァージョンは当時のハイエンド・モデル)これはわたしのお宝だ。完全オリジナルの状態。2WAYで、スーパーツイーターも足さない。これで十分上まで伸びている。部屋の中で最も低音の音圧が上がる位置で聴いており、スーパーウーファーも不要。
これでニアフィールドリスニングは禁。とにかく強烈な浸透力。離れて聴いて丁度良い。聴感上のS/Nもよく、紙臭くもない。ビルトイン・ネットワークの存在を感じさせないマジカルなサウンド。
ヴィンテージJBL で聴く最新のライン録音、いやぁ〜凄まじい! 強烈。とにかく克明。この距離で、この解像度はJBL黄金時代の厳選されたアルニコユニットならではの孤高のサウンド。もう二度と造れないだろう。
鳴らし始めて5時間経過で完全復活か。エンクロージャーもレストアの手が入った痕跡はゼロ。アメリカの高齢マニアの遺品か。湿度の高くないところに設置されていたのだろう。
シンセサイザーの強い浸透力、シンセサイザー・シンバルの繊細感、クイックなバスドラ、低音楽器群。やはり、オーディオはスピーカーで決まるのか……
ひんやりして澄んだ響き、張り詰めたソリッドにして柔らかな透明感。これぞ JBL Sound 。故・瀬川冬樹先生が愛された世界ではないか。
唸ってしまう。『本物』は時空を超える……
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