深い透明感

 外は快晴だが、濃密な暗さが部屋を満たす


 同じメンバーによる翌年2017年のアルバム。彼のペットのぶ厚い響きが煮詰まらず、鼻にかかったようにならず、スカッと抜けてくれる。空間に余韻として残る響きに次々と新たな音が重なって、複雑な厚みを作り出しているような……
 いかにも空間の広さを感じさせる空気感。前後左右、上下に拡散する響き、余韻。コンパクトかつタイトな音像、透明感と純度に密度を両立させる目標も達成できたようだ。



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